リビングよりダイニングを見る。外観の白い壁のボックス内がこのダイニングスペースで、このボックスだけ床を下げている。LDKのプランはいたってシンプル。部分的な壁でゆるやかに仕切られているが、全体的にはワンルームとなっている
階段ホール側からキッチン側に向かって見る。右奥がキッチン。ダイニングのボックスの内側の壁は黒にして、インテリアでも領域分けをしている。天井の黒のスリットは照明。彫り込んで黒く塗装し、ダウンライトを埋め込んだ
窓を大きくとったダイニングは、日光がさんさんと入る明るい空間
キッチンは小窓で閉じ、落ち着いて作業のできる空間に。ダイニングとはつながりながらもちょっとした距離を感じるのは、2つのボックス間にガラス窓を嵌め、余白を取っているから。外の景色を取り込むその余白が空間のゆとりや豊かさにつながる
「これまでの構造ルールを用いながら、これまでのかたちとは違うものをどれだけつくれるか、という挑戦でした。高いデザイン性、上質な空気感を目指しました」
HASEBE,Tsutomu
明かりが灯ると、よりはっきりと形が浮かび上がり、ボックスで構成されている様が見て取れる