どこにいても
季節の緑を楽しめる家

どこにいても季節の緑を楽しめる家004

兵庫県・G邸 R+house 但馬・グローイング

DATA

point of the plan

1階部分にオフィスを持つ併用住宅。道路側には窓を減らして、景色の見える方向に窓を設けた。
2階は階段ホールを利用して家族共有のワークスペースに

快適な室温がもたらす
上質な暮らし

 玄関ドアを開けると、坪庭の景色がパッと目に飛び込んでくるGさんのお宅。中へと進めばダイニングやキッチンの窓が自然豊かな周辺の風景を切り取り、まるで別荘のようにくつろげます。「ダイニングでご飯を食べていると、緑に囲まれている感じがして落ち着きます」(奥様)。内装は白い壁・天井とブラックウォールナットの仕上げ。天然石張りで一段掘り込まれたリビングや斜め張りのフローリングが、この家にしかない個性を与えています。

 ご主人はR+houseの魅力についてこう語ります。「住む人が家に合わせるのではなく、家が住む人の生活に合わせて変化していけるような設計をしてもらえます」。ディテールにまでこだわった施工で、すっきりシャープに感じられるのも気に入っているポイントです。

 また、夫妻は家の隅々まで室温が一定になる温熱環境のよさも実感しているそう。「従来の家では、冷暖房を効かせるために個室ごとにドアを付けますが、R+houseではプライバシーを守るためだけにドアがあればいいんですね」とご主人。室温が安定している快適さを生かし、2階の廊下にはデスクと書棚を造り付け、ワークスペースとしての機能をプラスしました。「2つの用途を兼ねる空間の使い方は、建築家ならではのアイデア」と、関心しきりです。

目の端に映る緑が
知らず知らずに
心を和ませる

玄関に入ると正面に坪庭が。瑞々しい緑は来客へのもてなしにもなる

ダイニングの掃き出し窓からは近隣の緑が見え、キッチンの横長窓は山の風景を切り取る

リビングでは吹き抜けの壁にも床と同材の天然石を張り上げ、スチール階段が見せ場のひとつに

洗面・脱衣室とキッチンは直線で結ばれ、家事動線がスムーズ

階段ホールにはワークスペースが。廊下も部屋のように使えるのは室温にムラがないから

リビングの床をダイニング・キッチンより一段低くすることで、空間に変化と落ち着きが加わった

外壁を凹ませてスリット窓を設けたり、一部を板張りにすることで、単調になりがちな箱型の外観に個性と面白みを与えた